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【Day 002】自然と共存するアラスカライフ①〜車で轢き殺したムースのシチューを添えて〜

いよいよ今日から約1週間のアラスカ生活が始まりました。昨晩ファミリーの家に来る途中で、野生動物を発見してからワクワクが止まりませんでした。

目次

生存確認

Maki生きてます。昨日は長時間のフライト、時差ボケでなんとなく調子が悪かったですが、ベッドで寝て全回復しました。第壱話 : 見知らぬ天井

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スケジュール

9:00→朝食
10:00→薪割り
11:30→休憩&夕食の準備
12:30→薪割り
16:00→ボイラールームへの燃料追加
16:30→夜ご飯
17:30→自由時間

今日の出来事

朝ごはん

シリアルと卵をいただきました。いつも通りシェイカーに卵2つと醤油を入れて振って、そのまま飲むと飼い主さんドン引き。そんな事ロッキーの映画でしか見た事ないと、お決まりのcrazyいただきました。

アラスカの生活と僕の仕事

アラスカのフェアバンクスはとっても寒い場所です。そして、文明に過度に依存せず、人間本来の生活を送っている戦士たちが多くいます。その戦士のうちの2人である老夫婦に僕は飼ってもらうこととなりました。

アラスカでの最大の敵は「寒さ」。そのため、アラスカでは厳しい冬に備え、燃料として薪を準備する様です。今のシーズンはとにかく薪を準備する必要がある様で、その役を担うこととなりました。

アラスカでは、寒すぎて全てが凍ります。家も、水道管も、発電機も。そのため、それらに対して常に熱を送る必要があります。その膨大な量の熱を生み出す場所がここのボイラールームです。

ここで木を燃やしてその熱や温水をログハウスに供給するのだそう。

そして、これが1日に燃やす燃料の量!量の多さに驚きました。

内部はこんな感じになっています。これはもう1日分の燃料が燃え尽きた時で、表面を慣らしています。

4月はそんなに寒くないため、燃料の供給は1日に1回ですが、真冬は1日に2回以上薪をくべることもあるそうです。

ボイラーマシンの下部には中に空気を送り出すフラップや、温度調整装置も付随していました。

そして、ボイラールームで燃やす燃料を確保する必要があります。その準備として春先から木を切ってきて、枝を落として、割って、薪にする。この作業を担うのが薪割りマシーン。量が半端ではないため、斧を使っての手作業ではとても間に合わないそうです!

左側にセットしてレバーを引くだけの簡単なお仕事。ただ、これを使うのにもコツがあって乾燥のために、組みやすい形にする必要があるらしい。

午前中は「This is weired shape」(これめっちゃ変な形やん)と言われ続けたが、午後からは「Probably perfect!」(多分完璧!)と褒めてもらえるようになりました。←いやいや多分と完璧って矛盾するもんやろ、どっちなん?(笑)。

気をつけて欲しいのは、褒められると失敗するタイプのMaki。

ベタベタの樹液たっぷりのものもありました。

ベタベタさも匂いも松ヤニって感じです。

そして、割った薪は、水分を飛ばすために上手に並べる必要があるらしい。空気が通る様にしなければならない一方、重さで崩れない様に隙間をわずかに開けて組む必要があるらしい。

これがとっても難しく、奥さんの「No!」の暴風雨。平たい木は地面に置く事は分かったのですが、その他の規則性は分かりませんでした。←絶対奥さんの気分でやっとるやろ(笑)

これは今日1日ではマスターできなかったため、明日はリベンジしようと思います!

ご主人

ちなみにこの木はどこから持ってきてんのと聞くと、

「We got woods from far around here」
(この辺の遠くの山だよ)

Maki

(この辺と遠くってめっちゃ矛盾してんじゃん…)

Maki

「木だったらこの辺いっぱいあんじゃん」

ご主人

「I dont wanna cut down tree around here, because become bad scenery haha」
「家の周りの木は切りたくないからね笑」

ご主人も自分の芝は青いままでいたいらしい…

夜ごはん

奥さんとムースというトナカイ的なやつのステューとパンを一緒に作りました。

(ストューの調理写真はありませんでした。)

Maki

このムース(トナカイみたいなやつ)はどうしたと?

奥さん

「We killed by car」
(車で轢き殺した)

Maki

「まじか!」

と衝撃を受ける傍ら、何やら理由っぽい事を説明してましたが、聞き取れませんでした。

よくわからないまま、いざ実食!
味は牛肉の様な猪のモモ肉の様な感じでとっても美味しかったです。

奥さん

その後「You cant eat this any restaurant and You cant duy any surparmarket.!」
(どこのスーパーにも置いてないし、どこのレストランでも食べられんけんね!)

と、とっても自慢げな奥さん。

わざと轢いたのか、偶然轢いてしまったのか謎のままですが、轢いてしまったとはいえ、自然の命を最も良い形で終わらせて、いただく。その心意気に感服しました!ご馳走様でした。

凍死しかけたスノーシューズ

皆さんはスノーシューズというものをご存知ですか?フカフカに降り積もった雪の上を歩くために、表面積が広く取られている靴のことです。

存在は知っていましたが、アラスカに来て初めて使いました。

何か目的があって貸してくれたのかと思い、

Maki

「どこに行けばいいと?」

奥さん

「You can go anywhere!」
(どこまででも行ってきていいばい!)

どうやらアクティビティ感覚で貸してくれたようです。

最初は「雪の上歩ける〜!とか「なんか動物の足跡がある〜」とか、楽しく順調に進んでいたものの…

結論、途中で壊れて雪に埋もれて死にかけました。この写真は途中で外れたけど、まだ浅くて余裕があったから撮った写真。

お腹まで埋まった時は、そんな余裕なんてなく、写真は撮れませんでした(笑)

必死で家まで帰ると、

ご主人

「I was wathing you I drinking caffee. you look like hard haha. 」
(コーヒー飲みながら見よったけど、ばり大変そうやったね笑)

いやいや、ハハッじゃないよ。

お腹まで雪に埋まって、必死に戻ってきたんですよ。

経験ある方はわかると思いますが、フカフカでサラサラの雪にお腹まで埋まってしまったら、もうほぼ動けません。加えてスノーシューとか履いてたら絶望です。抜けません。そして1人ならもっと絶望です。

Maki

「途中で靴壊れて死にかけたんやけど!」

ご主人

「This is pretty old haha」
(これめっちゃ古いけんね笑)

この一言。必死さを伝えたつもりが、ハハッで治められました。
明日は他の壊れていないシューズを探してリベンジしようと思います。

夕食後のこと

毎日、お仕事や食事などファミリーと一緒に過ごすのは5時くらいまでなので、遅くとも6時くらいには自分のキャビンに戻ってこれます!

キャビンにはタンクに入れた飲み水があるのですが、なんだかとっても錆臭い…

ということで、明日に備えて水の調達をしました。とはいえ、全てが凍っているし、近くに川などはありません。雪を解凍して飲み水にしようと思いましたが、もっと面白いものを見つけました。キャビンの屋根の淵にたくさんついているツララです。

屋根の淵は高くて届かないので、GoProの自撮り棒でツララの根本叩いて、アウターを広げて確保。これの繰り返しでたくさん集まりました。

このナルゲンをガスランプの近くに置いて、おやすみなさい。

今宵の外気温は−11℃のようです…

パパゲーノの独り言

パパゲーノ

ご主人、ご主人!とうとうアラスカの地にやってきましたね!観る限り、雪時と空で本当に気持ちがいいです!少し寒いですけど。それにしても、ムースは色んな意味で衝撃的でしたね!

明日の予告

明日も引き続き、お仕事があります。今日よりも良いパフォーマンスができるように頑張りましょう。

統計

◆本日の出費 →→→ 0円

◆総出費金額 →→→ 142,204円
◆総移動距離 →→→ 約5,670km
◆訪れた国の数 →→ 1カ国
◆訪れた都市の数 → 1都市
◆経過日数 →→→→ 002日
◆残日数 →→→→→ 728日

それではみなさん良い旅を! Dale!!


Edited by MAKI Yuya 2023/04/05
@Fairbanks, Alaska, USA
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