今回は、特別編としてMakiが実際に体験して来たアヤワスカについて紹介します。儀式では、アヤワスカだけでなく、「魔法の鼻詰めタバコ」や「魔法の目薬」、「皮膚を焼いて接種するカエルの毒」も体験してフルコースを味わいました!
生存確認
Maki生きてます!
スケジュール
20:30→会場到着&受付
21:30→ハペ(魔法の鼻詰めタバコ)
22:30→儀式スタート
23:00→アヤワスカ1杯目
0:30→アヤワスカ2杯目
2:00→サナンガ(魔法の目薬)
3:30→終わりの挨拶
4:00→皆でおまじないを唱えて終了
5:00→カンボ(魔法のカエルの毒)
7:00→睡眠
9:00→覚醒&帰宅
アヤワスカ儀式について
アヤワスカ儀式の概要
- 時間帯
-
22:30(儀式開始)〜4:00(儀式終了)
21:30くらいには受付、4:00以降は流れ解散でお昼頃まで寝る事も可能
- 料金
-
アヤワスカ儀式全体→90レアル(約3,000円) ※ハペ・アヤワスカ・サナンガ込み
カンボ→ 90レアル(約3,000円)
必要(あると便利な)な物
- 水
-
※カンボ(カエルの毒)をやる場合は最低でも2L準備
- グミなどの口直しのお菓子
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アヤワスカの渋み苦味えぐみを消すのにハリボーやメントスなどが多かったです
- スリッパ
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布団とトイレを行き来する際に便利です
- メモとペン
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基本的に儀式中はケータイ使用禁止のため、ビジョンなどを書き留める際に使えます
- アイマスク
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目を瞑った上にアイマスクをするとよりビジョンが見やすくなります。
- 暖かい服装
-
毛布の貸し出しもありましたが、朝方は冷える場合があります
- 消化の良い軽食
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儀式終了後に食べる用です
アヤワスカに向けての準備
数日前からドラッグや食事を中心に制限する事が好ましいようです
- 当日の食事
-
吐くのが大変になるようなので、お昼以降は固形物は取らないように言われました
- ドラッグや精神薬
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副作用の相互作用があるため、この2つは特に制限しなければいけないようです
- 肉、乳製品、発酵食品、砂糖、塩、刺激圽、アルコール
-
ドラッグほどではありませんが、アヤワスカ等の効果が薄れるようです
- 性行為、自慰行為
-
性エネルギーも儀式では重要な要素の1つであるようなので、ある程度は体内に留めておいた方が良いようです
- 薬物中毒者の人
- 薬を服用中の人(種類による)
- 持病がある人(種類による)
アヤワスカの一般的な効果
計算や論理的思考を司る左脳を休ませ、芸術、感覚、イメージなどを司る右脳を優位に働かせる働きがある様です。
この作用が働くため、普段自分自身を保っていたり、自分自身を無意識にうちに縛っている鎖の様なものが解けて、自分の深層心理の部分と向き合える様になる様です。
アヤワスカ儀式の体験談
体験した事
- 見えたもの
-
- 前世の自分、もしくは今後なりたい自分像
- 色とりどりな幾何学模様
- これまでの旅の情景
- 頭の中の思考が生物化した姿
- 感覚
-
- サウナで極限まで整った後の様な感覚
- スライムのように体の力が抜けて溶けるような感覚
- 時間の進みがとてもゆっくりと感じる感覚
- 全てが心地よく満たされている感覚
- 人の気配、音、光、空気の流れが強調されて感じる感覚
感想
一言で言うと、とても良かったです。
最初の方はアヤワスカ自体の味も不味いし、そこから徐々にフラフラして倦怠感や吐き気が襲って来て、苦しくてしんどい時間帯もあります。
ただ、その山を越えて、吐いた後はなんだか心身共にスッキリ・清々しい姿になったことを実感しました。
まるで、身体的にも精神的にも汚れというか邪念が体から抜けて、一皮剥けたというか、一段階進化した様な感じです。
このおかげで、今回の旅に関してもどこかはっきりせずに霧のようにかかっていたモヤモヤが取り払われた感じがしました。
そしてさらに時間が経つと、幸福感と充実感に満たされた感覚になります。その感覚の中では、この世界の主人公はおれ!って感じになって、全てが心地よくてまるで夏休み1日目のような世界観。全てが自分のために存在する世界と捉えれる様になりました。
そういう超自己中心的な考えになりつつも不思議と感謝する様になります。これまで出会っていただいた方、ここにMakiを導いてくれた友人、今日も頑張って動いている俺の心臓、髪をすくって抜け落ちた一本の髪の毛にすら感謝できる感じです。
自我の縛りがなくなったことで、ゾーンに入っている最中は、この世の常識からも、自分の思い込みからも、この世の全てから解放された世界にいました。
そこでは、まるで小学生のような真っ白な状態から、色んなことを発想・想像することができ、色んなアイデアやひらめきが生まれました。
実際の儀式の流れ
20:30 儀式会場に到着&受付
紹介いただいたシャーマンの方から指定された場所へ到着しました。
エントランスの刺青だらけのお兄さんたちに挨拶をして、怪しげな路地を進みます。
建物内に入るとすでに大勢の先客がいました。
問診票を書きますが、全てポルトガル語なため何を書いてあるか意味不明。とりあえず「持病や、現在服用中の薬はないか?」とだけしつこく聞かれたので、そこが問題なければ大丈夫そうです。
名前、誕生日、年齢、国籍を書いて
(多分死んでも責任取りませんって感じの)サインだけしときました
施設内はWi-Fiもありました(儀式中は携帯禁止です)
料金表と神秘的な絵の皆様。
参加費として90レアル(2,700円くらい)を支払いました。この金額はサンパウロでは破格の様ですね。理由は大人数で開催するための様です。
※現金・カードどちらでも支払い可能でした。
いよいよ、儀式の会場に入場です!
会場には100くらいのお布団と、宗教的な絵や像がたくさんありました。
こちらがお部屋の正面。どうやらこの儀式はユニバーサルなものの様で、世界各国から、キリスト、ブッダ、ガネーシャなどの神様が大集結して祀られていました。
こちらが今晩の寝床というか修行の場
マットレスに毛布、トイレットペーパーがあります。
そしてこちらが今晩のお供のバケツですね(笑)
シャーマンからは、
これが今日のお前のアミーゴだから絶対に手放すな
21:30 ハペ(シャーマンが吹き付ける鼻詰めタバコ)
22:30 儀式スタート
ここで司教さんが登場して、流れとか注意点とかの説明があって、みんなで今日の体験を共有しましょう的なことを言いいます。(ポルトガル語だったので、よく分かりませんでしたが…)
23:00 アヤワスカ1杯目
1杯目は皆さんで並んで司教さんから注いでもらいます。Makiはアヤワスカ初体験ということで、1杯目は少量頂きました。
こちらが噂のアヤワスカ!アマゾン川流域に自生する
つる植物を主とした原料を煮詰めて作られるドス黒い液体です。味は苦味、渋味、エグ味がありとにかく不味い!
一般的に飲んでから20分〜40分くらいで徐々にゾーンに入っていく様です。そのため、どんなに不味くても最低でも2,30分は吐いてはダメな様です。
1杯目を飲み終わって、30分くらいすると徐々に周りがオエオエ、オロオロ。その中でもなぜかMakiは平常運転。
(多分これまでの人生でよくわからない草とかアリとか学校の水槽の中のエビとか食べてら謎の耐性が出来上がってたんだと思います。
そして、皆んな死にそうにオエオエ吐いてるの見て
学生時代の地獄絵図の飲み会を思い出してました。
1杯目を飲んでから1時間弱、目を瞑ってアイマスクをすると、うっすらとですが景色が見えて来ました。
- アルプス山脈のような美しい山の麓の小屋で炎を焚いて一心不乱に刀やナイフを作る自分の姿
- エヴァに出てくる使徒の様なのようなカラフルな幾何学模様や、色鮮やかに模様を変えるステンドグラス
ここで見えた自分の姿が、自分の前世なのか、今後なりたい姿なのかは謎です。幾何学模様は皆さん割とよく見るビジョンの様です。
0:30 アヤワスカ2杯目
アヤワスカの2杯目は、各布団にシャーマンたちが回ってくるので、希望者のみ注いでもらいます。
1杯目だけでは全く効果がないので、2杯目は並々注いでもらいました。
1:30 解放(嘔吐)
2杯目接種から1時間後にようやく吐いて楽になる事が出来ました。気持ち悪くても吐けないという方が多い中、Makiは一気に放出することが出来ました。
多分これはこれまで幾多もの戦い(飲み会)を潜り抜けた結果、胃と喉を自由自在に操れるようになっていたからです
この儀式中は、司教さんのお手伝いをするシャーマンが15人くらいいて、吐いた後のバケツの処理をしてくれます。
そして吐いた後に大丈夫?って聞いてくれて、更に「お疲れさんって」ハグしてくれました。
嘔吐後にこんなに幸福感を感じる事は今後多分ないです(笑)そして水が甘い。
吐いてから間も無くして下記のようなものが見えてきました。
・これまでの旅の景色のスライドショー
→後で写真見返すと人の配置など完璧に再現されてました。
・まるで自分が地球を回しているかの様に地球儀を触る自分
→これは自分の願望なのか何かのアテレコなのかよくわかりません。
・日本に帰ったらやろうと思っていた数個の事業案たちがまるで生き物のように意思を持って整列していく様子
→多分、自分の無意識の中で決めていた取り掛かる順番とか優先順位とかなんだと思います。
・ビーフジャーキー作るための燻製機の設計図やその作り方
→どんだけビーフジャーキー作りたいんだって話ですね(笑)
また、ビジョンだけでなく、感覚的な点でも
- 全てが心地よく満たされる感じ
- 目の前で踊っているシャーマンたちも妖精の様に見える
- 部屋の光も音楽も全てが強調されて感じる
- 時間の経過がとても遅く感じる
- 目を瞑っていても周りの人動きが把握できて、気配もいつもより強く感じられる
全てが自分のためにある様に感じるとともに、自然と、今までの全てに対して感謝ができる状態になっていました。
2:00 サナンガ(シャーマン特製の薬効目薬)
こちらは、アマゾンの植物から作ったとっても沁みる目薬を点眼します。
※コンタクトは外しておく必要があります。
目を軽く瞑った状態で目頭に目薬を数滴落としてくれるため、ゆっくりと目を開けながら浸透させていきます。
視力が回復したわけではないと思いますが、一時的に視界がスッキリして遠くのものもはっきりと見える感じになります。
※この頃から外では焚き火が焚かれ始めます
3:30 司教さんの終わりの挨拶
皆さんが自分の世界に入ってきもちよくなっていると、音楽が止んで再び司教さんが部屋の中央に出て来てお話を始めます。
最後に皆さんで謎の呪文を唱えて儀式は終了となります。
4:00 儀式の終了
4:00 儀式の終了
開始から6時間程度で、アヤワスカ自体の儀式が終わりました。
ここからは流れ解散ですが、ほとんどの方はまだゆっくりしています。
ワンワンも布団を占拠してリラックス
Makiはこの後に、皮膚を焼いて傷つけてカエルの毒をぬるカンボにも挑戦します。このカンボに挑む場合は最低でも1.5L以上の水を飲み、体内に水圧をかける必要がある様です。
5:00 カンボ(カエルの毒)
それでは、プラスαとして、蝋燭で熱したマッチ棒の様なもので表皮を焼いて傷をつけ、そこにカエルの毒を塗っていきます。カンボはアヤワスカの儀式+αということで、追加で90レアル(2,700円くらい)を払います。
このカエルの毒は浄化・解毒作用がある様で「毒を持って毒を制す」の考え方のようで、とりあえず接種後すぐにアヤワスカの比にならないくらいの苦しみと黄色い胆汁を吐く様になる様です
こんな感じで毒を塗っていきます
木の板の上にある白い塊がカエルの毒です
下記、カンボ施術時の時のシャーマンとのやりとり
「なんかお前生命力強そうやね!普通は3個やけど5個やっとくわ!」
「ちょっ、ちょっ、なんでそう思ったん?(笑)なんで?なん」
「行くよー、ジュッ、ジュッ…」
こんな感じで5個も毒の粒を乗せられました。
5分後かなり腫れて来て、気分が悪くなり、腹痛も出始めたのでトイレに篭りました。
トイレにて、全身の筋肉という筋肉全てをを使って絞りに絞って、口から出てくるのは真っ黄色な胆液。
胆汁って本当に苦いんですね。魚も苦玉とはよく言ったものです!
30分後シャーマンが毒を拭いて取ってくれました。この頃から体調も徐々に良くなり、力がみなぎる様な感覚を感じましたが、そのまま寝落ち。
30分という短期間ではありましたが、時間が永遠のように感じ、倦怠感・悪寒・吐気・腹痛と、噂通りアヤワスカの10倍くらいきつかったです
9:00 目覚め
寝落ちしてから3時間後に目を覚ましました。今晩は数時間しか寝てない割に身体はスッキリしていて、疲れが全て抜けた感じがします。
ちなみにカンボ(カエルの毒)の傷跡はこんな感じ
これで全ての工程が終了です!
もしも、サンパウロで今回のアヤワスカを体験してみたい方がいらっしゃれば、現地のシャーマン(日本人)につなげます。お気軽にご連絡ください。
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